レシピ執筆の注意点【7STEP出版プログラム/レシピ本】
プログラムの基本的な流れ
事前準備(写真・文章・掲載許可・導線など)
ハンドメイドレシピ本の作成手順
事前チェックしましょう
1.完成度と魅力
レシピにする作品は現実的に使用に耐えうる完成度がありますか? 思わず作ってみたいと思える魅力がありますか?読者様が家で本をみつつ制作することができますか?完成させることができますか?
2.ターゲット
ハンドメイド本のターゲット設定には2種類あります。
①テイスト・作風の好み どんなテイストや作風が好きな読者様むけなのか
②レベル そのクラフトを全くしたことがない人向けの入門なのか、少しだけやったことがある人向けの初級なのか、それとも中~上級向けなのか
3.掲載許可を取る
材料工具の掲載許可
使用する材料や工具の販売元は、書籍への商品掲載許可を出していますか? 会社の名前を出しても大丈夫ですか? わからない場合は製造元へ問い合わせましょう。商標権などを侵害していないか、注意しましょう。
写真や図、素材等の掲載許可
使用する写真やレシピ図など、外部委託で撮影してもらったり作成してもらったりして、権利が自分以外の人にあるものはありませんか?出版前に相手に連絡して必ず掲載許可を取りましょう。
外部素材サイトでフリーで出している素材などは使っていませんか?そうした素材を使用する場合は、運営の説明をよく読み、わかりにくい場合は問い合わせて、商用利用がOKかを明確にしましょう。
自分で撮影した写真でも、掲載許可が必要な場合があります。
著名な建物でも、恒常的に存在し一般に公開されている(誰でも見られる)場合の外観写真の使用は、許可不要です。ただし、美術館内や特定の建物内(あるいは敷地内)での撮影やその写真の使用については、それらの管理者の判断に依るので、問い合わせが必要です。
個人の肖像・クルマのナンバー・有名キャラクターの販促POPやポスター・ブランドロゴについては、風景の一部・背景の一部として写っている場合は許可は不要です。(ただし、その判断は主観が入りやすいため、こうした著作権に関わるものが映り込んでいる場合はぼかして分からないようにするなど対策を)一方で、それだけをクローズアップして主要被写体として撮影した場合は許可が必要になります。
4.材料の入手確認
使用する材料や工具は、読者様が安定して購入することができますか?
ショッピングリスト(必要な材料工具のアフィリエイトリスト)をつくりたい人は、アフィリエイトができるように、Amazonアソシエイト登録をしておきましょう。
※アソシエイト登録方法はこちらの記事をご覧ください
お申し込み・ご入金確認後にパスワードをお知らせしています。
Amazonで販売しているものは、レビューをみて、良さそうな販売先を探しておきます(→ショッピングリストに掲載する為です)
可能な限り自分でも実際に購入してみて、確かなお品が迅速に届くことを確認してください。その他、楽天ルームなどを利用している方も同様です。
特定商取引法の記載とプライバシーポリシー
書籍からリンクして飛べるご自身のブログ、もしくはHPに、「特定商取引法の記載」「プライバシーポリシー」はありますか?
レシピ制作編
- ステップバイステップで楽しめる手順を考えます
作品作りが初めての人でも安心して挑戦できるように、作業手順を一歩一歩、わかりやすく解説しましょう。文章と工程写真がきちんと相対していますか。自分はわかるけど、初心者には分からない表現や解説をしていませんか?業界用語・専門用語があるばあいにはひとつひとつ解説を入れましょう。用語が多い場合には、巻末に用語集をつけるのも手です。サイズ表記、単位表記は揃えましょう。 - 難易度別構成を考えます
レシピの難易度をわかりやすく示し、段階的に楽しめる全体構成を考えましょう。最初の1冊は初級者向けの基礎レシピをつくってみて、作り方に慣れたら、さらにその先をつくるといいでしょう。 - 材料道具の写真撮影をします
作品作りに必要な材料と道具をすべてリストアップします。使うものが安全であることを確認し、安心して作業できるようにしましょう。材料道具がわかりやすいよう写真撮影をします。 - 美しさを引き立てる作品写真、工程写真や図解を準備:
作品の美しさを伝えるために、わかりやすい写真や図解を用意します。写真の明度彩度は明るめに揃え、できるだけ明瞭に見えるものを使用します。極端に解像度がさがる画像は使用しないようにしましょう。写真解像度についてを読んでください。 - アドバイス
作業中に起こりうるトラブルや失敗に備えたアドバイスをまとめます。読者が安心してチャレンジできるように解説しましょう。 - 作品の使用法とメンテナンス
制作した作品の使い方と、保管法、経年劣化について、メンテナンス方法、その他注意してほしいことなどは書いてありますか? - 文章校正
レシピの工程解説の文章など、文章は必ず第三者(そのクラフト分野に詳しくない人、初心者)に読んでもらって意味が通じるかどうか、この説明で制作ができるかどうかチェックしてもらいましょう。 - 法律に気を配った作成
法的な問題に配慮し、著作権・商標権に関わるクレジットを正しく表示しましょう。 - 奥付をリライトする
書籍の利用方法(利用のされ方)も考えておきましょう。
✅この本を使ってレッスンをしていいのか
✅その場合の条件
(書籍制作者の名前やブランド名・会社名を受講者に明示すること
告知宣伝の際にも明示することなど)
✅この本に掲載されているレシピでつくった作品を販売してもいいのか
✅その場合の条件(上記同様)
✅問い合わせ先の明記
なども予め考えておく必要があります。どう判断すればいいのかは、個々のビジネスの展開方針次第で変わります。
こちらのブログ記事にて解説しましたので必ずお読みいただき、皆様のビジネスの実態に沿った記載をご自身で考えてください。
※くれぐれも、テンプレート内にある記載例をそのまま使用しないでください。万が一の損害の場合、Contigo編集部は一切の責任を取れませんのでよろしくお願いします。
10.あなたの声を大切に: あなた独自の経験や知見を添えて、オリジナリティを出しましょう。
写真の解像度について
事前に写真を用意する方むけに、写真に必要な解像度について解説します。
表紙の写真
▼こちらはAmazonの、『表紙に使う画像についてのガイドライン』です。
✅表紙は50MB以下で作成してください。
✅表紙作成で禁止されていること
・他の出版者やアーティストの著作権を侵害するもの
・価格やその他の一時的な販売促進の提供に言及するもの
(Kindleランキング〇冠!ベストセラー!などNG 価格もNG)
本文の写真
▼こちらはAmazonの『本の画像のフォーマット』です。
1枚の画像は300DPI以上/書籍全体のデータ容量は650MB以内に納めます。
電子書籍では画質が気にならなくても、ペーパーバッグで印刷する際に低解像度だと画像が荒くなることがありますので、特にペーパーバッグ制作までお考えの方は、写真を選ぶ際は解像度を確認してください。
※ご注意
Canva原稿に画像を取り入れてから拡大すると画像が荒れます。取り入れた画像を極端に大きく引き延ばすのは避けましょう。
(Windows)画像の解像度を確認する方法
画像ファイルを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
表示されるウィンドウの「詳細」タブをクリックします。
(Mac)画像の解像度を確認する方法
画像を表示するメインアプリの 『プレビュー』で開いて
『ツール』→『インスペクタを表示』